――わらしべ舎に入職するきっかけ

最初は福祉大学を卒業して人の役に立つというところと、人を笑顔にできる仕事に就きたいというところを考えた上で、福祉の仕事に就かせていただきました。そこから最初に所属したのが精神障害の方向けの施設でした。全部で5年ぐらい精神障害の分野で携わっていて、精神障害を持つ方の中にも発達障害とか知的障害を持つ方がいたので、そちらの発達障害や知的障害の方の支援にもすごく気になる所がありました。障害の大きな分野では異なるんですけれども、まったく新しく、ある意味知的障害と発達障害があるこちらのわらしべ舎に勤めさせていただきました。

宮城県の仙台市にある福祉の人材センターさんに行った時に、福祉の就職フェアという所で案内を見て、そこで前の仕事を退職した後に次に自分がどういう福祉で働いていくかなっていうところで、いろいろな福祉の事業所を会場に行って見学させていただいた中で、わらしべ舎さんのブースでいろいろとお話を聞いていくうちに、すごく興味があるなと思って来た形でした。

――実際に入職してみて

最初は正直な所を言うと、私はあまり元気いっぱいな性格じゃないので、見学に来た時は元気いっぱいな職員さんが多く、ちょっとやっていけるのか少し心配だったりしました。あとは見学した時に利用者さんもみんな笑顔で、すごく楽しそうにやっているので、その輪の中に自分が入っていけるのかなっていう所で不安だったんです。

入ってみると周りの職員さんからすごく優しく気軽に話しかけてもらったり、利用者さんもすごく楽しく話しかけてくれます。自分は今、生活介護班なんですけど、職場に関わらずB型のカレー班、同じ生活介護の石けん班の利用者さんともいろいろ話をして、徐々に仲良くなれて、すごく今は楽しくお仕事をやれているっていうところです。

――自信がなかった所を引き上げてもらった

やはりそこがアットホームな所がいいなって感じていて、自分でもその中で働きたいって思っていたけれども、自信がなかった所を引き上げてもらった感じです。利用者さんの中でも、全員が元気なテンションでアットホームな感じでみんなと一緒にやるってタイプじゃなく、自分一人で仕事をしたい方とか、自分のペースをすごく大事にする人がいるので、そういう点でもすごく、アットホームな雰囲気で明るく接するのも大事なんですけども、一人一人に寄り添うあたりのことも大事だと感じています。

――チューター制度が安心

入ってからはチューター制度で、先輩の方がだいたい半年ぐらいではあるんですけれども「その仕事の業務はどう」っていうのも話を聞いてくれる機会があるので、その時はやっぱり入った途中で悩んだりする時も、それこそ私は違う障害の分野に入ったので、この支援の在り方でいいのかなと迷う時に「こういう風にしたらどう?」「こういう方向で間違っていないよ」ということを伝えてもらった中で自信を持てました。

――求職者に向けてメッセージ

利用者さん自身が、皆さん優しい方なのです。最初は私も知的障害や発達障害のある方と、そんなに密接に毎日関わるっていう関わり方はしていなかったので、どういうふうに関わったらいいんだろう、入る前に勉強したりとか学んでおかなきゃいけないのかなって思っていたんですが、施設長から「入ってから学ぶことのほうが多いから」という話を受けて入ったら、本当にその通りでした。利用者さんからも周りの職員からもすごくいろいろとたくさん学ばせていただきながら、成長していける場なのかなと思います。やる気があったらまず踏み出して見てもらえるといいのかなっていうところです。